もしかすると自分は情報中毒なんじゃないかと思い始めている。
朝、目が覚めるとすぐにテレビを点ける。天気予報やニュースを確認するためだ。
だからと言ってじっくり腰を据えて画面を眺めているわけではない。
歯を磨き、服を着替えて朝食を摂る。
その間テレビの音声は聞いているが画面は時折チラッと見るだけだ。
家を出た後は録り溜めた深夜ラジオを聞きながら通勤する。
勤務中は携帯端末の電源は切っているが昼休みにはやはりネットに接続してしまう。
昼食を食べながらでもニュースサイトや話題になっているサイトにアクセスしている。
帰宅の途上もやはりラジオを聞いている。
家に着くと無意識にテレビの電源を入れ、PCのスイッチもONにする。
テレビから流れる音声を聞きながら、PCでネットサーフィンを始める。
テレビの番組はなんでもいい。
ニュースでもバラエティーでもドラマでも。そもそもまともに見ていないからだ。
それでも稀に気になる単語や語句が聞こえた時だけPCのモニターからテレビ画面へと視線を移す。
夕飯を食べている時もテレビからは情報が垂れ流されていて、それをただ何も感じずただ受け止めている。
夕食後もテレビとPCの二刀流は続く。
眠気を感じたらベットの中でタブレットをいじる。
やがて睡魔に襲われてそのまま眠りに落ちる。
そんな状態だからテレビからもネットからも、有益な情報を入手出来ているわけではない。
自分でもそのことを理解しているのに止めることができない。
テレビやネットから情報が流れてこないと不安になる。
正にこの状態は中毒である。
ところがテレビもPCも決意さえすれば案外簡単にやめることができる。
ただその代わりに読書をして音楽を聞く。
どうやら自分は視覚と聴覚から常に情報を入れなければいられない中毒のようだ。
だからテレビの電源を切りPCもOFFにしてみる。
しんと静まり返った部屋で何もせずただじっとしている。
5分と持たない。
何もしないことがこんなにも苦痛であると理解する。
結局またテレビを付けて、PCの電源をONにした。
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